舞台技術業務
装置・操作

装置・操作

お芝居の感動を途切れさせないよう、舞台の場面展開を迅速、円滑に行うために、回り舞台、セリ、舞台上部の吊りもの機構など、様々な機構・設備が用意されています。
明治座の舞台では舞台監督のキューに従って舞台機構を動かす操作盤を操作したり、場面ごとにセットされた舞台装置を設置・撤収するのが舞台装置・操作盤担当の仕事です。
劇場・ホールの舞台管理業務では、操作盤の操作と、劇場・ホール所有の舞台機材の管理、外来の舞台スタッフに対するアドバイス業務が主たる業務となります。

照 明

照 明

舞台面の頭上、客席の天井部分や両脇、後部の壁面に取り付けられた照明装置(灯体)を駆使して様々な角度から舞台上の人物や舞台装置を引き立てるために光を当てます。と同時に、演劇では各場面の季節、時間等を照明の効果で描写することも求められます。またショーでは出演者を引き立て、音楽の効果をより一層高めるための演出を求められます。
数百台の灯体を吊り込み、回路を接続します。ホリゾント照明器具もLED化され照度・輝度が上がり、近年のムービングスポットを多数使用する演目にもアジャストします。芝居やショーの場面に応じて調光卓にデータを記録、再現性を確保して毎回同一の舞台を提供するためには多くのプロフェッショナルの共同作業が必要になります。

音 響

音 響

演劇では開幕から終演までの劇伴奏音楽の再生、効果音の再生、必要に応じてセリフの拡声が主な業務です。効果音は音ごとに演出効果を高めるため音源方向が指定されますので、たくさんの出力系統を持った音響システムを制御することが必要になります。
ショーでは歌い手の声と伴奏の音楽のバランスを取って観客に提供すること、演奏効果を高めるためのアシストをすることが主たる任務となります。
2016年度舞台改修工事の際には従来のスピーカーを最新のものに変える事で、音の広がりや重厚感など格段に音のレベルが上がりました。

大道具製作

大道具製作

舞台美術家が描いた舞台美術プランはそのままでは舞台装置製作の設計図にはなりません。美術家が描いた絵を基に、大道具の担当者が一つ一つ舞台装置の設計図を描き、その設計図から劇場の舞台寸法にあわせた実際の舞台装置が作られます。単なる木工技術では なく、舞台装置として持ち運びがしやすく、丈夫で、かつ千秋楽後の撤収では廃棄しやすい製作技術が求められます。明治座では劇場内に専用の製作工場を持ち、専任の技術者が毎月の公演に使用する舞台装置を製作しています。

背 景

背 景

舞台美術家が描いた絵を基に製作担当が作った舞台装置は、木の枠に無地の布・紙が張られただけの状態です。専任の背景担当がこの舞台装置に舞台美術家が描いた絵を写し、舞台装置としての仕上げをします。また舞台全面を覆うサイズの背景幕に絵をかくときは、舞台での作業となります。当然ながら舞台で公演が行われていない時間で作業となります。
美術家の絵を、舞台装置の寸法にフリーハンドで拡大、彩色するのも、舞台で照明が当てられたときにリアルに見えるように絵具を調合するのも長い経験が必要になります。